大学の授業で、海外のCMや広告の世界に引き込まれた尾堂さん。レタッチャーとして広告写真と向き合いながら、時には制作チームと共にアイデア出しから関わったり、得意なイラストを活かすなど、クリエイティブの領域を広げています。
Q:どんな学生でしたか?
A:グラフィックデザインを仕事にしたくて勉強していましたが、美術系の大学ではなかったせいか、周囲はあまり熱が入っていなくて1人で焦っていたと思います。でも、どうしてもものづくりの仕事がしたくて、CM制作会社で絵コンテを描いたり、出版社でイラストを描くアルバイトをしていました。
Q:現在(2018年1月時点)所属している部署の業務、自身の仕事内容を教えてください。
A:広告写真のレタッチをしています。最近は、絵の雰囲気を任せてもらえる仕事が増え、写真のトーンを提案しています。また、前部署でのビジュアルディレクションの経験を元に、アイデアから考える仕事にも少しずつ挑戦しています。普段から多くのビジュアルに触れるようにするなど、常に学ぶ姿勢で仕事をしています。
Q:最近やりがいのあった仕事は何ですか?
A:雑誌『IMA』に掲載する、クリスチャン ディオールのショーのビジュアルを制作しました。GINZA SIX 店のオープン記念に、屋上で開催されるファッションショーの様子をコラージュするという企画だったのですが、最初はどのように作ればいいかわからなくて……。
いろんな本を見てイメージを膨らませてから会場に行ったことで、空間の臨場感が伝わるコラージュにしようと考えられました。しっかり考えて一歩踏み出せば、初めてのこともできるとわかった貴重な経験となりました。
Q:3年後の目標は何ですか? その目標に向けてチャレンジしたいことはありますか?
A:はっきりとは決まっていないのですが、今後はレタッチに限らず、学んだことを活かしていろいろなことに挑戦していきたいです。作り手として、世の中に貢献し続けていたいですね。イラストやデザイン、アートディレクションもずっと好きなことなので、これからも自分で手を動かし、スキルを磨いていこうと思います。
Q:誰にも負けない、自分の“スペシャリスト”なところは何ですか? また、それを磨くために何かやっていますか?
A:ひたむきさは、負けないかもしれません。レタッチは広告写真が作られる仕上げの仕事で、世の中に出たときの印象をガラリと変える力を持っています。仕事に慣れてくると流れ作業になったり、ごまかしが効くようになるかもしれませんが、仕事をさばくことだけに一生懸命になったら本末転倒ですよね。初心を忘れず、人や写真と向き合いながら、1つ1つの仕事を丁寧に頑張っていきたいです。
わたしを表す1枚
同僚が書いてくれた私です。ひょうきんで若干おっちょこちょいな私は、あの国民的アニメに出てきそうなのだとか。