食のプロデュース会社、hueのフォトグラファー。「食のビジュアルでドキッとさせたい」と語る彼女の活躍の場は、広告・雑誌・作品展とさまざま。今後は海外へとその裾野を広げます。
Q:どんな学生でしたか?
A:学生の頃は作家志向の強いクラスに所属していて、食べ物を被写体に、自分の想いを表現していましたね。他には、日本各地の音楽フェスに行ったり、美術や舞台も見に行ったりと、ひたすら情報をインプットしていたと思います。

Q:現在(2018年1月時点)所属している部署の業務、自身の仕事内容を教えてください。
A:hueのクリエイティブ部に所属するフォトグラファーです。食を中心に、広告だけでなく、雑誌、CDジャケットなど幅広い媒体のビジュアルを撮影しています。
得意なのは、象徴的に食を撮ること。食欲にダイレクトに訴えかける表現を大切にしています。
Q:最近やりがいのあった仕事は何ですか?
A:ロッテのチョコレート「ガーナ」のレシピサイトが大幅にリニューアルされ、そのグラフィックと動画を撮影しました。アートディレクター不在だったので、自分で見せ方やスタイリングを考え、クライアントに提案しながら進めていきました。
撮影したのは、約50レシピのスチールと、25本のレシピ動画。ビジュアルのバリエーションを増やそうと、事前にたくさんのレシピ本や食のビジュアルを見て研究を重ねました。「ガーナ」は中学生から主婦層まで食べる商品なので、子供すぎず、かといって大人すぎない、でも女性が好きそうな表現を意識して制作に臨んでいます。
クライアントと密にコミュニケーションを取れたことで、商品そのものやビジュアルへの理解が深まり、とても勉強になった案件です。アクセス数がリニューアル前に比べて7倍増という結果も、とても嬉しかったですね。

Q:3年後の目標は何ですか? その目標に向けてチャレンジしたいことはありますか?
A:自分でイチから絵を作るのが好きなので、広告に限らずアーティストのような活動もしたいと思っています。たとえば自分の作品が商業施設のショーウィンドウを飾ったり、洋服のテキスタイルになったり……。実現に向けて、作品制作と展覧会を続けたいと思っています。
また、海外への展開も見据えてイタリアのレップと契約を結びました。国境を越えて、自分のクリエイティブをいいと感じてくれている人がいることはとても嬉しいこと。目下、英語を勉強中です!

Q:誰にも負けない、自分の“スペシャリスト”なところは何ですか? また、それを磨くために何かやっていますか?
A:食に対するこだわりです。日々いろいろな場所でおいしいものを探しています。食べて感じたことや、食に対する気持ちが、自分が表現するおいしい写真へのこだわりに出るのではないでしょうか。
この仕事をしていると、お客様から「おいしいお店を教えて」と言われることも多く、話のネタにもなります。いつどこで何を食べているかによって、その人を知ることができる。私にとって、食はコミュニケーション手段の1つです。
わたしを表す1枚

大好きな食とファッションを融合させた作品です。食べ物で人をドキッとさせる写真を撮っていきたいです。